高野槇専門店 いづみ

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商品のご案内



春から秋にかけて草刈りは欠かせません。愛用の草刈り機は10年使用。


5年物の苗木。特に梅雨から夏にかけてベト病に注意が必要。


立ち枯れを起こしたコウヤマキ



鹿ネットに角を絡ませた牡鹿












50本を1つに束ねた枝。トラックまで担いで搬出。


作業所での加工。1本1本枝の特徴を見ながら括ります。




看板娘ならぬ看板おじいちゃん!わざわざおじいちゃんに会いに来てくれるファンがいるとか。何でもお気軽にお尋ねください。

商品になるまで




当店の商品を知っていただくために、お客様が御買い求められたコウヤマキが、どのうよに育てられ商品になるかを説明したいと思います。


管理

草刈り
特に若木の場合、成長の妨げになるので、年間3回以上の草刈りが必要です。つる性植物は要注意で、放っておくと樹形を乱すことにもなりかねません。見つけ次第つる切を行います。また草刈りは病虫害の予防にもなります。

剪定・間伐
枝張りを良くするには、日照をよくし、均等な樹形を保たなければなりません。そのためには、枝の込んだ箇所を適度に抜き切りします。あまり込み合うと枝が枯れることがあります。
また立ち木の間隔が狭いと育ちが悪く、放っておくと山全体に影響が及びます。ある程度の樹高に育つと間伐を行います。

施肥
成長を助け、葉の色をよくするためには、年1度の施肥は欠かせません。大量の肥料は使用しませんが、施肥の時期を誤ると葉の長さや新芽の成長に影響します。商品の加工時に出る枝くずや葉は堆肥として使用します。

病虫害の予防
コウヤマキには、あまり病虫害の被害はないといわれていますが、意外と多く、対処に苦慮します。
若い苗木を枯らすベト病、葉を喰うハマキムシ、葉が黒くなるスス病、立ち枯れを起こすチャアナタケモドキ菌、葉に黄色い斑紋が現れる班葉病など多種。早期の発見とそれぞれの病虫害に応じた処置が必要。


チャアナタケモドキ菌に侵されたコウヤマキの断面



動物による食害などの予防
最近、鹿やイノシシによる被害が続出しています。鹿は葉を食べることはありませんが、角研ぎで幹の樹皮を広範囲にわたり剥がしてしまいます。イノシシは餌となる植物の根を求めて掘り返し、時には立ち木が倒れることもあります。進入防止の防護ネットの設置やこまめな見回りが必要。



採集から販売までの流れ

@枝の採集
枝の採集は、約3年間隔で行います。適期を迎えた木に登り、最適な枝を切ります。次期の成長を考え脇枝を残します。
コウヤマキの枝は折れやすく危険を伴います。時には10メートルを超える木に登ることも。切った枝は50本ごとに束ねます。

A搬出
50本ごとに束ねた枝は、1括り約20kg。それを山から担いで搬出します。車道までが遠かったり、山の斜面が急だったりすると搬出は大変です。山から担ぎ出した枝の束はトラックに積み高野山にある作業所へ。

B選別
作業所では、その日の内にサイズ毎に切り揃え選り分けます。量が多いときは深夜にまで及びます。選り分けた枝はサイズ毎に束ね、水に浸けます。

C加工
充分水あげした枝をサイズ毎に束にしていきます。変色した葉や不要な枝、湾曲した部分の矯正などを行い、葉の色や長さを揃えてようやく供花となります。発送の注文があるときは、この時に梱包します。サイズ別に10束を1括りにし、直売店へ。

D販売
価格別に水の入った器に刺し店頭に並べます。常に状態をチェックし、新鮮な供花を販売するようにしています。来店されたお客様には、商品を手にとっていただき、選んでいただけるようにしています。





価格別に店頭に並べたコウヤマキ。手にとってお客様の目で吟味して下さい。







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